働きたいのに働けない。中小企業の現場でもある話。
働きたいのに働けない、22時退社というのが始まり、無理やり社員を帰らせる、
頭から押さえつけるように労働時間を規制する!とうような話を聞いて、
自分が働いていた元の会社もそのようなことをしていたことを思い出した。
もちろん帰るのは良いと思うが、残業代を払いたくない、しかし、仕事量も変わっていない、
人も増やしてもらえない、その中で仕事を処理できないということで、結局はそれをサービス残業のような話になる、
私は残業しないで1分でも早く帰りたい方だったが明日までに終わらせなければならない作業も
資料のまとめなど、どう考えても仲間に頼めないようなことは会社で終わらせるしかない、
端末が会社にしかないシステムだとなおさら、家に持ち帰ることも出来ず、
現場がすごく混乱したのを覚えている。
現場がかつてないほど混乱しているのにもかかわらず、管理職はのうのうとデスクでパソコンのゲームで遊びながら、
面倒なことはすべて現場に丸投げし、私たちの給料の何倍ももらっているにもかかわらず、定時で上がる。
全くあり得ない話ということで、私も含め、多くの社員がほかの会社に転職した。
ただ、私と違い、残業代を稼ぎたい!それで生活しているという社員も多く、
残業代が出ないなら!と退職した職員もかなりいたのも事実だ。
本当は働きたい、何時まででも会社に残り、稼げるだけ稼ぎたい、今まではそれに近いことができていたにも関わらず、
社会の雰囲気が変わり、過労などに敏感になり、無理やり定時で帰るような状況になったのだが、
それはこれから、おそらくどこの会社もそうなるのではと私は思う。
あくまで私の考えだが、強制的というより、後々は残業代など存在しない世の中になるような気がする。
経営者側からすると、少しでも余計な経費を使わないようにしたいのは当然のことだ。
しかし、今までの風潮としてはサラリーマンの多くがボーナスや残業代などで生活をまかなっている場合がある。
私も当然そうで、基本給が安いので、残業代が上乗せされて、やっと、少しはカッコがつく手取りになっていたが、
正直、それがなければ、ストレスの多い、ましてサービス残業ばかりの会社になど、全くいる意味もなく、
水面下で、次の職場を探し出したのはみな必然だろう。
残業代が減ったままで生活が成り立たない
私はまだ良いほうで、残業代が減ったままで生活が成り立たない、
住宅ローンの支払いにも支障が出て、嘆いていた仲間が何人もいた。
それでいて副業も禁止となれば正直、身もふたもないのが現状。
当時勤めていたその会社は、案の定潰れたが、そのような状態でもし、退職していなければ、
今頃私はどうなっていただろうと考えると怖くなるのも事実だ。
働きたいのに働けない、ある種、その場合は人生を良くするために慎重かつ、大きな決断が必要かもしれない。